今年も激戦が繰り広げられた淀の最後Ｇ１が行われました。
平成最後の京都競馬場での勝ち馬はどの馬になったのでしょうか。
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 着差 | 上り3F | 人気 |
| 1 | 1 | ステルヴィオ | 牡3 | 56 | ビュイッ | 1.33.3 | 34.1 | 5 |
| 2 | 2 | ペルシアンナイト | 牡4 | 57 | Ｍ．デム | 頭 | 33.9 | 3 |
| 3 | 3 | アルアイン | 牡4 | 57 | 川田将雅 | 1 1/4 | 34.5 | 4 |
| 4 | 16 | カツジ | 牡3 | 56 | 松山弘平 | 頭 | 33.4 | 16 |
| 5 | 10 | ミッキーグローリー | 牡5 | 57 | 戸崎圭太 | クビ | 33.4 | 8 |
| 6 | 6 | ジュールポレール | 牝5 | 55 | 石川裕紀 | クビ | 34.2 | 10 |
| 7 | 13 | レッドアヴァンセ | 牝5 | 55 | 北村友一 | クビ | 34.2 | 13 |
| 8 | 5 | ヒーズインラブ | 牡5 | 57 | 藤岡康太 | 1/2 | 33.8 | 17 |
| 9 | 9 | ウインブライト | 牡4 | 57 | 松岡正海 | ハナ | 34.5 | 14 |
| 10 | 14 | エアスピネル | 牡5 | 57 | 福永祐一 | ハナ | 34.1 | 7 |
| 11 | 18 | ケイアイノーテック | 牡3 | 56 | 藤岡佑介 | 3/4 | 34.6 | 9 |
| 12 | 15 | アエロリット | 牝4 | 55 | ムーア | ハナ | 35 | 2 |
| 13 | 8 | モズアスコット | 牡4 | 57 | ルメール | ハナ | 33.9 | 1 |
| 14 | 7 | ロジクライ | 牡5 | 57 | Ｃ．デム | クビ | 34.9 | 6 |
| 15 | 4 | ブラックムーン | 牡6 | 57 | 浜中俊 | ハナ | 33.6 | 18 |
| 16 | 11 | ジャンダルム | 牡3 | 56 | 武豊 | 3/4 | 33.5 | 11 |
| 17 | 17 | ロードクエスト | 牡5 | 57 | 横山典弘 | 1 1/4 | 34.6 | 12 |
| 18 | 12 | レーヌミノル | 牝4 | 55 | 四位洋文 | 2 1/2 | 34.8 | 15 |
LAP:12.4-11.1-11.5-12.1-11.7-11.6-11.2-11.7
(前後半3F:35.0 – 34.5)
【ざっくりレース内容】
スタート
好スタートの１５番アエロリットは内側を見ながら押さない。
前に行きたい馬達で先行争い。
制した３番アルアイン、７番ロジクライが２頭先頭へ。
２番手に１番ステルヴィオ、６番ジュールポレール、９番ウインブライト
３番手に２番ペルシアンナイト、１２番レーヌミノル、１５番アエロリットとと続く。
スタート～向こう正面
先頭がペースを抑えるがアエロリットが抑えず先頭に。
続くように外目の馬がポジションを押し上げる。
先頭は外目アエロリット
２番手内目アルアイン、中目ロジクライ、外目ケイアイノーテック
３番手内目ステルヴィオ、中目ウインブライト、外目レッドアヴァンセ
４番手内目ペルシアンナイト、中目ジュールポレール、外目レーヌミノル、大外エアスピネル
更に後続は５番手外目にモズアスコット、６番手内目カツジ、外目ミッキーグローリーなどと一団で続く。
向こう正面～直線（３・４コーナー）
先頭は最内アエロリット
２番手最内アルアイン、内目ロジクライ
３番手最内ステルヴィオ、内目ウインブライト、中目ケイアイノーテック
４番手最内ペルシアンナイト、内目ジュールポレール、中目レッドアヴァンセ、外目エアスピネル
５番手中目レーヌミノルが外に、大外ロードクエストは内に来る間に外目モズアスコットが挟まれ不利を受ける
６番手内目カツジは中目に、ミッキーグローリーは最大外をぶん回す
直線
中目ステルヴィオの進路を閉めた中目アルアインが逃げる最内アエロリットを交わす。
外目レッドアヴァンセ、大外エアスピネルもジリジリと差を詰める。
切り返した内目ステルヴィオとその後ろから最内に切り込んだペルシアンナイトの２頭が弾ける。
頭差が凌いだステルヴィオが人馬共に日本Ｇ１初制覇。
ペルシアンナイトは２着。
アルアインが踏ん張り３着。
カツジは内から大外に切れ込み４着。
ミッキーグローリーは最大外をぶん回し５着。
アエロリットは１２着
モスアスコットは伸びず１３着
【短評】
１着 ステルヴィオ
内と前に拘って厩舎にも騎手にも、初の日本Ｇ１をもたらしました。
後ろから行く馬をスタートが良かったので、押しつつアルアインの後ろをゲットし動かず我慢。
直線はアルアインに前を閉められても冷静に内に切り返し、ラチに向かって斜めに走る。
後ろにいるペルシアンナイトをブロックしつつのＶ。
痺れましたね。ビュイック騎手は30歳でこの騎乗。末恐ろしいです。
モハメド殿下の主戦騎手だったのも納得です。
個人的な意見ですが社台系としてはＣ．デム騎手の様に育てる訳ではなく、本気乗りでの依頼。
ムーア騎手やモレイラ騎手と同じカテゴリーに入れていると思われます。
来週も期待しましょう。
木村厩舎は初Ｇ１制覇。マイルＣＳは関東の若手厩舎には厳しいというデータがありましたが関係なかったですね。
着々と社台系の野望が進んでいます。。。
正にリアルウイポ。
関係者の皆様Ｇ１制覇おめでとうございます！
次走ですが未定ですね。香港ですかね？
今回はかなり騎手の腕で勝てた部分があるので、次走が過剰人気なら対抗以下で。
２着 ペルシアンナイト
今年は惜しい競馬でした。
同馬も道中は内と前に拘って競馬し、直線もステルヴィオの内側の差しましたが、寄せられて交せなかったですね。
敗因は道中のポジションの差です。
スタート時点では直線で捌きやすい３番手にいましたが、道中でアエロリットが先頭に立ち４番手に。
直線ではアエロリットをアルアインが交わし間に出来たスペースを、ステルヴィオの3/4馬身後ろで待った分、残り200mから一緒に伸びるもステルヴィオに寄せられて頭差を詰めれませんでした。
たれればを言うなら、スタートでステルヴィオのポジションにいれば、道中でアエロリットが先頭に立たなければ、直線でステルヴィオを外に閉じ込めていれば、残り200mで決め打ちしてステルヴィオをより先に動いていれば、残り200m以降でステルヴィオが寄せてこなかったら勝てていたでしょうね。
何というか安全運転というかここ一番での腹の括り方が緩い様な大一番でのデムーロ騎手らしさファンタジスタ感が出ていないですね。
ポジションを取りに行く今の競馬の流れだと、スタートに難があるデムーロ騎手は受難の時代になるかもしれません。
私生活を色々言う人もいますが、奮起して頑張ってほしいです。
同馬は古馬になって更に強くなりましたね。
去年はデムーロ騎手のファンタジスタが炸裂したレースだったので少し懐疑的に同馬を見ていましたが、負けて強しの内容でした。
スムーズな競馬が出来るなら今後も楽しみです。
次走は未定ですが、同馬も香港ですかね？
今回はいい内容だったので、人気が下がるようだったら買いです。
出来れば競馬のしやすい外目以外を引いてほしいです。
デムーロ騎手がピリッとしない様だったら、鞍上変更もありかも。
３着 アルアイン
同馬も道中は内と前に拘って競馬し、経済コースを走って伸びて３着。
川田騎手の手腕が光るレースでした。
レースを振り返ると、スタートして積極的にハナを主張。
ハナを取れたタイミングで抑えると、抑えなかったアエロリットがそのまま先頭になり２番手に。
コーナーでも内々を回り、直線でアエロリットの外に出し仕掛ける。
馬場の良い外目に向かって走りながら、外に出したいステルヴィオの進路を塞ぐ。
切り返したステルヴィオとその内を突いたペルシアンナイトの末脚に屈すも、外の馬達には交わさせず３着。
内と前に拘り体力を温存するいい競馬でしたね。
この秋は川田騎手は前に拘って騎乗して成績を残しています。
前々で騎乗する川田騎手はやっぱり上手いです。
アルアインはこれ以上の上がり目は厳しそうですね。
今回は距離短縮し、好枠から器用さを生かして先行し粘りこんで３着。
次に好転する内容が無いです。多分このレベルが限界ですね。
皐月賞馬にしては物足りないと思うかもしれませんが、ディープインパクト産駒の古馬とするとかなり優秀な部類です。
古馬になりG1で複数回３着以内に入った牡馬は7頭しかいないです。
（ミッキーアイル、トーセンラー、ダノンシャーク、スピルバーグ、フィエロ、ステファノス、メイショウブシドウ）
今後は同じような戦法が取れる時にのみ注意すれば良さそうです。
４着 カツジ
不利な外枠からスタートして６番手内目にスルスルと移動。
コーナーで外にいた５番手中目レーヌミノルがモズアスコットをブロックしに大外に出した為、前がぽっかりと空く。
コーナーはぽっかりと空いた中目を通り、直線では横のスペースを生かして差せる外目に出して伸びて４着。
松山騎手ナイス騎乗でした。去年のデムーロ騎手みたいでしたね。
馬が強ければ３着もあっただけに惜しかったです。
次走は未定ですが、買いにくいですね。
今回よりは人気になりそうですし、中々なファンタジスタな騎乗なので更に好転は厳しそうです。
外枠から内枠ぐらいでしょうか。
ディープインパクト産駒というのも成長面で不安です。
５着 ミッキーグローリー
外々を回った競馬でした。
上位馬が内に拘る中、外を通り伸びて５着は実力がある証拠ですね。
Ｇ１で兄弟馬が共に掲示板に載るのは初めてなんだとか。カツジ共々素晴らしいです。
次走は未定ですが、今回よりも好転すると思うので内目や小頭数になると買いたいです。
ただ年齢からここがピークだと思います。
来年の春以降は、勝ち切れなくなりそうな気がします。
６着以下 で思ったこと。
３～７着までディープインパクト産駒でした。
流石ディープインパクトの庭ですね。
６着 ジュールポレール
良く分からない競馬でした。
スタートでは前に拘ってハナを取る勢いで押していき一時期２番手中目になるも、抑えるとどんどん後ろに下がり道中４番手中目。
直線で外に出し伸びて６着。
うーん。もっと京都に慣れている騎手なら違った競馬になっていたと思います。
幸騎手の怪我が悔やまれます。。
次走は未定です。
人気が下がるようだったら、鞍上強化で買いたいです。
年齢を考えると来年のヴィクトリアＭまでですかね。
７着 レッドアヴァンセ
うーんよくわからない。
スタートしてそこまで押さない。
道中挟まれてポジションが悪くなりそうだから押す３番手外目。
ケイアイノーテックに外から被せられるとを手綱を引いてコーナーでは４番手中目。
直線入り口手前から仕掛けるも最後失速して７着。
キツイ事を言うと、何がしたいのかレースの絵図は描けていたのでしょうか。
馬も良かっただけに、この結果は残念。
北村友騎手は社台系から期待されているジョッキーなだけに残念なレースでした。
このような競馬をしていると、社台系の騎乗数が減ってしまいそうで心配です。
次走は未定ですね。引退との噂もあります。
年齢的に引退も納得できますが、不完全燃焼な競馬なだけに鞍上強化なら次走狙いたいです。
仮に引退でしたら今までお疲れ様でした。良い仔を産んで欲しいです。
１２着 アエロリット
好スタートを決めるも、内側を見ながら押さない。馬なり。
前に行きたい馬達で先行争いが終わって他馬が抑える所で抑えず馬なりで先頭へ。
コーナーで内に切り込み、直線で迎えるも粘れず１２着。
うーん。１頭だけ息を入れない競馬をしていましたね。
逃げるなら最初からもっとペースを上げて、後続馬に脚を使わせる展開に持ち込みたかったです。
アエロリットには不安要素が多数あって払いきれなかったですね。
・短期免許騎手は逃げ馬が苦手
・関西遠征が苦手な厩舎
・同馬も京都（秋華賞）で負けている
・左回りが良績
・外枠スタート
次走は人気が落ちそうですし、左回りで狙いたいです。
海外はどうなんでしょうかね。日本の左回りが向いていると思う。
１３着 モズアスコット
ルメール騎手もらしくなかった＆ついてなかったですね。
スタートは半馬身遅れる。
道中で内に入れようとするも、前に行く馬が多くポジションが後ろなので外目に出す５番手外目。
コーナーで５番手中目レーヌミノルが外に、大外ロードクエストは内に来る間に外目モズアスコットが挟まれ不利を受けジエンド。
直線で追うも伸びず１３着
うーん。コーナーで完全終了ですが、ルメール騎手にしては工夫が出来なかったですね。
道中であそこまでポジションが厳しくなったら、道中で内に入れて直線に賭けても良かったかな。
内目or中目を走っていたらブロックされますが、京都なのでばらけやすいのでまだ捌けたと思います。
レース前の発汗もありましたし、体調が完璧ではなかったのかも知れません。
懸念されていましたが、右回りもスムーズに回ってました。
しかし成績を見ると左回りの方がいいのかも知れません。
次走は香港ですかね。立て直して勝負してほしいです。
香港で差し切れるかわかりませんが、人気が落ちるようだと買いたいです。
１７着 ロードクエスト
横山典騎手は後方から道中で進出してモズアスコットの外の前に。
道中あの大外からどうやって勝つの？？ってポジションです。
そのままコーナーでモズアスコットの進路を閉めながら曲がるところに、内からレーヌミノルに押されたモズアスコットがやってきて接触。
したたかにモズアスコットを潰したプロの騎乗でした。
次走は人気が落ちますし、距離短縮で展開が向くなら買いたいです。
１８着 レーヌミノル
四位騎手は前目に行くも外から被されて後ろに下がってしまいましたね。
外に出しやすい様に外々に意識がいってました。
コーナーでは内も突けましたが、外目の後ろのモズアスコットブロックする為に、外に出しました。
うーん。力が足りない馬でもやれる範囲の事はやったって事なんでしょう。
もう少し下のレベルじゃないと厳しいですね。
次走のねらい目
ステルヴィオ〇（好騎乗。過剰人気なら対抗まで）
ペルシアンナイト〇（外枠以外なら次走も狙い目。鞍上強化時突き抜けも。）
アルアイン×（好騎乗。今後厳しい。このレベルならここが限界。）
カツジ△（好騎乗。次走は懐疑的に。）
ミッキーグローリー▲（外々回る。ピーク。次走は人気が無ければ）
ジュールポレール▲（謎騎乗。鞍上強化時、次走狙い目）
レッドアヴァンセ▲（謎騎乗。鞍上強化時、次走狙い目）
アエロリット▲（人気が落ちて、国内左回りなら。）
モズアスコット▲（立て直したら）
ロードクエスト×（このレベル厳しい。距離短縮で。）
レーヌミノル×（このレベル厳しい）
内と前に拘った馬が上位を占めました。
短期免許騎手の意識は毎週見ていますが流石ですね。
今回はＢ→Ｃに変更した分も、内が伸びた要因だと思います。
京都は内有利。覚えておきたいです。
最後に幸騎手、和田騎手が復帰に向かって頑張っていますね。
一刻も早く治る事をお祈りします。