第63回有馬記念(2018年) 結果

すみません。
正月休みと多忙を理由に更新をサボってました。今週から頑張ります。

有馬記念から時間が経ってしまいましたが、良いレースでしたね。
振り返っていきましょう。

着順 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り3F 人気
1 8 ブラストワンピース 牡3 55 池添謙一 2.32.2 35.7 3
2 12 レイデオロ 牡4 57 ルメール クビ 35.4 1
3 15 シュヴァルグラン 牡6 57 ボウマン 1 1/4 35.5 9
4 11 ミッキーロケット 牡5 57 マーフィ 1 1/2 36.6 8
5 14 キセキ 牡4 57 川田将雅 3/4 37.5 2
6 6 サトノダイヤモンド 牡5 57 アヴドゥ クビ 36.2 6
7 16 サクラアンプルール 牡7 57 田辺裕信 クビ 35.6 15
8 3 モズカッチャン 牝4 55 M.デム 3/4 36.7 4
9 1 オジュウチョウサン 牡7 57 武豊 36.9 5
10 4 マカヒキ 牡5 57 岩田康誠 36.3 12
11 10 ミッキースワロー 牡4 57 横山典弘 1/2 35.4 10
12 9 リッジマン 牡5 57 蛯名正義 2 36.1 13
13 13 スマートレイアー 牝8 55 戸崎圭太 クビ 36.4 16
14 5 パフォーマプロミス 牡6 57 C.デム 1 1/4 36.7 7
15 2 クリンチャー 牡4 57 福永祐一 1/2 37.5 11
16 7 サウンズオブアース 牡7 57 藤岡佑介 4 38.2 14

LAP:6.8-11.6-11.8-11.9-12.2-12.8-12.6-12.2-11.6-11.8-11.8-12.2-12.9
(前後半3F:36.15 – 36.9)
【ざっくりレース内容】
スタート~3コーナー
1番オジュウチョウサンが押して先頭へ。
3番モズカッチャン、5番パフォーマプロミス、7番サウンズオブアースも押して付いていく。
しかし11番ミッキーロケットが外から先手を主張する。
更に大外から14番キセキも先手を主張する。
ここで5番パフォーマプロミスは手綱を引く。

出遅れ馬は10番ミッキースワローのみ。

スタート~正面(3・4コーナー)
先頭は大外キセキ
2番手最内オジュウチョウサン、外目ミッキーロケット
外目ミッキーロケットは4コーナー入り口まで先頭を主張しキセキをブロック。
3番手最内クリンチャー、内目モズカッチャン、中目サウンズオブアース
4番手最内マカヒキ、内目サトノダイヤモンド、中目ブラストワンピース
5番手中目パフォーマプロミス、外目レイデオロ
6番手内目リッジマン、中目シュヴァルグラン
7番手最内スマートレイアー
8番手最内サクラアンプルール
9番手最内ミッキースワロー

正面
1番手最内キセキ
2番手最内オジュウチョウサン、内目ミッキーロケット
最内オジュウチョウサンは内目ミッキーロケットの半馬身後ろ
3番手内目クリンチャー、中目サウンズオブアース
4番手内目モズカッチャン
5番手最内マカヒキ、中目ブラストワンピース
6番手内目サトノダイヤモンド
7番手最内スマートレイアー、内目パフォーマプロミス、中目レイデオロ
レイデオロのみ半馬身前
8番手中目シュヴァルグラン
9番手内目リッジマン
10番手最内サクラアンプルール
11番手中目ミッキースワロー

正面~向こう正面(1・2コーナー)
1番手最内キセキ
2番手最内オジュウチョウサン、内目ミッキーロケット
3番手内目クリンチャー、中目サウンズオブアース
内目クリンチャーは中目サウンズオブアースの半馬身後ろ
4番手最内モズカッチャン
5番手中目ブラストワンピース
6番手内目サトノダイヤモンド
7番手中目レイデオロ
8番手最内マカヒキ
9番手中目パフォーマプロミス
10番手最内スマートレイアー、内目シュヴァルグラン
11番手最内サクラアンプルール
12番手内目リッジマン
13番手中目ミッキースワロー
快調に飛ばすキセキにより縦長の展開。

向こう正面
1番手最内キセキが快調に飛ばし5馬身離す。
2番手最内オジュウチョウサン、内目ミッキーロケット
3番手最内モズカッチャン、内目クリンチャー、中目サウンズオブアース
4番手中目ブラストワンピース
5番手内目サトノダイヤモンド
6番手最内マカヒキ、中目レイデオロ
7番手内目シュヴァルグラン
8番手最内スマートレイアー、中目パフォーマプロミス
9番手内目サクラアンプルール
10番手中目リッジマン
2馬身後方に
11番手中目ミッキースワロー

向こう正面~直線(3・4コーナー)
1番手最内キセキが快調に飛ばし3馬身離す。
2番手最内オジュウチョウサン、内目ミッキーロケット
3番手最内モズカッチャン、内目クリンチャー、中目サウンズオブアース、大外ブラストワンピース
4番手内目サトノダイヤモンド
5番手最内マカヒキ、外目レイデオロ
6番手内目シュヴァルグラン
7番手中目パフォーマプロミス
8番手最内スマートレイアー、内目サクラアンプルール、外目リッジマン
9番手内目ミッキースワロー

直線
逃げる最内キセキまだ3馬身差のリード。
内目オジュウチョウサン、中目ミッキーロケットが追いかけるも届くか微妙。外目からブラストワンピースが粘るキセキを捉えて堂々とG1初V。
大外レイデオロがクビ差まで強襲するも2着。
中目シュヴァルグランが伸びて3着。
ジリジリと伸びた中目ミッキーロケットが4着
粘った最内キセキが5着。

【短評】
1着 ブラストワンピース
菊花賞の外々を回る競馬の反省を活かした良い騎乗でした。
関係者の皆様、本当におめでとうございます!
大竹厩舎は初G1制覇ですね。
ルージュバックの頃からの挑戦が実を結びました。
池添騎手はレーヌミノルの桜花賞の勝利で嬉しさが爆発していましたね。
特にゴール後は池添騎手らしさが全開でした笑

レースを振り返ると。
スタートして前目のポジションを取りに行くも先行馬が多かったため、4・5番手中目をキープ。(道中では包まれず、直線でキセキを捕まられるレイデオロより前目のポジション)
3・4コーナーの残り700mから外目に出しスパート。
直線では逃げる最内キセキを外目から伸びて捉えて、大外レイデオロの猛追もクビ差凌ぎV。
池添騎手の積極的な姿勢が活きたレースでした。
雨が降って馬場が緩んだ事も同馬にプラスに働きましたね。

今後の目標は大阪杯ですね。
その前に中山記念を叩くとの情報も。
中山記念は持久力が必要なので向いていそうですね。
大阪杯は内回りだと展開が向くキセキが出走してきそうなので人気を背負うと厳しいかも知れません。
ただし自在性と最速では無いが上位レベル脚を使うので大崩れはしないタイプです。
馬券的にも取りこぼしが少ないタイプなので、印を打ちやすい有難いお馬さんですね。
(更に鞍上強化があるとなお印を打ちやすいけど無さそうかな)

2着 レイデオロ
1番人気を背負ってこのレースはとても立派で惜しいレースでした。
ルメール騎手は悔しかったのにゴール後に池添騎手に手を差し出すあたり紳士ですね。

レースを振り返ると。
スタートは馬なりで行き、道中は5~7番手の中目のポジション(ブラストワンピースの1馬身後ろ)。
残り700mでブラストワンピースが仕掛けたのを見て進出開始するも、押すも手ごたえが悪くブラストワンピースから2馬身程遅れる。
直線では手ごたえが良くなり、2馬身離れた外目ブラストワンピースを大外から猛追するも2着。

ほぼほぼレースプラン通りだったのではないでしょうか。
ルメールのコメントの通り、誤算だったのは雨が降って馬場が緩んだ事で3・4コーナーで反応が悪くなった事。
これが無ければ勝っていたかも知れません。
(京都記念も重馬場で負けていたしね)
血統的に苦手とは思えないんですがねぇ苦笑

次走の目標はドバイです。
去年の事があるだけにどうなんでしょうか。
馬への負担を考えるとあまり手放しで頑張れとは言えないです。
ただ関係者は勝算あっての事ですから行くからには頑張って欲しいです。
個人的には馬券は自重したいです。

3着 シュヴァルグラン
外枠から素晴らしい競馬でした。
さすが世界のボウマン騎手ですね。御見それしました。

レースを振り返ると。
スタートして先行出来るか窺うも厳しそうと見るや先行争いに参加せずに6番手中目まで切り込む。(ブラストワンピースの1馬身後ろ)。
ここで外枠の不利を格段に減らしました。
道中の向こう正面では7番手の内目のポジションに潜り込み最終コーナーを迎える。
最終コーナーでは、ブラストワンピース、レイデオロと同じタイミングで動くも外に出さず内目を丁寧に回る。
直線では中目を突き抜けて3着。

ボウマン騎手の手腕が光りましたね。
コメントも「スタートで少しかかったがこの馬場でも走れる事を証明できた。この枠順でも乗り方1つでクリアできる。」と光ってました。

次走はドバイ・シーマみたいですね。
ボウマン騎手の好プレーでこの結果なので厳しいと思います。
国内専念で阪神大賞典と天皇賞春を使ったら買いますが、鞍上次第では押さえまで評価を下げます。

4着 ミッキーロケット
先行して粘り強く走れました。
マーフィー騎手の好プレーも光りましたね。

レースを振り返ると。
積極的に先手を主張し、4コーナー入り口まで先頭を主張しキセキをブロック。
その後2番手内目を回り、直線は中目に出しジリジリと伸びました。

キセキを交わせたのは間違いなく最初の攻防でキセキに簡単に先頭と内目を譲らなかったマーフィー騎手の好プレーです。
春のグランプリホースは馬場が渋るとこのレベルで競馬が出来る事を証明しましたね。
枠・展開が向くとこのレベルでも連下には入って来れそうです。

次走は京都記念→天皇賞春→宝塚記念らしいです。
内回りで馬場悪化でスローペースの時に買いたいです。
馬券は宝塚記念まで自重したいです。

5着 キセキ
自分のペースで走るも5着でした。
レースを振り返ると。
先手を主張するオジュウチョウサンとミッキーロケットを外枠から強引に先頭を主張する。
その後は快調に飛ばし、淀みのないペースを作る。
直線では粘るも5着に沈む。

川田騎手は今回も良い騎乗でした。
5着に負けた理由は、(逃げ先行馬にはタフな)コース状態、(スタートでミッキーロケットにブロックされて大外を走ってしまった)コースロス、(近秋4戦目とタフな)臨戦過程、(2番人気となり過去のレースよりもきつくなった)マークと色々と重なった事だと思います。

次走の目標はドバイですか。
個人的にはもう少しゆっくりすればと思いますが、タフなローテを組みますね。
ドバイでも今の競馬が出来れば面白いと思いますが、疲れが心配です。
個人的には大阪杯と宝塚記念を使って欲しいです。
次回は枠・展開・人気のどれも好転しそうなので、状態が良ければ馬券は積極的に買いたいです。

6着以下で思ったこと。
6着 サトノダイヤモンド
ラストランでした。
関係者の皆様、お疲れさまでした。
直線で少し伸びましたが、全盛期には程遠い様に感じました。
やっぱりディープインパクト産駒は古馬で成長し辛く感じます。。

種牡馬後は厳しい戦いになると思いますが良い仔を出して下さい。

7着 サクラアンプルール
大外枠スタートから早めに下げて後方の内目に潜り込みました。
道中は内目でじっと我慢して、最終コーナーはシュヴァルグランの3馬身後ろで同じ経路を通り大外に出し上がり4位の脚を使う。
後方からの競馬でこの脚だとトップレベルだと厳しいですね。

追走力が上がり自在性が増すか、上りが更に鋭くならないと厳しいと思います。
ただ年齢も年齢なので緩やかに劣化する厳しい未来しか見えないので悲しいですね。

8着 モズカッチャン
内枠で前年のクイーンズリングを彷彿とされ人気になりましたが、トップクラス相手では厳しかったですね。
デムーロ騎手は良い競馬をしました。

次走は未定ですね。
牝馬限定戦だと勝ち負けはすると思いますが、叩き初戦は成績が良くないので懐疑的に行きます。
(ハービンジャー産駒は全体的に悪め)

9着 オジュウチョウサン
障害界からナイスファイトでした。
間違いなく今秋を盛り上げた馬の1頭です。

オーナーは豊さんの騎乗に疑問を持っていましたが、良い騎乗だったと思います。
スタートして積極的にハナを狙うも更に積極的な馬が居たので押さえて2番手最内でじっと我慢。
道中も最終コーナーも最短経路を丁寧に回り、内目に出した直線では一瞬伸びてオオッ!っとなりました。
このレベルで見せ場があった事が奇跡で、同馬の凄さを改めて見せつけました。

次走はドバイか障害復帰だそうです。
平地で行くなら1600万下からコツコツと頑張り宝塚記念を狙って欲しいし、障害に戻ってもあっさり王者に返り咲く程簡単な道じゃない。
これほどの名馬なので使い方をしっかりと考えて使って欲しいです。
(まぁローテは馬主の自由です。最悪の事態にならなければ良いです。)

馬券の狙い目ですが平地の条件戦なら買い、障害戦なら少し懐疑的な目を持って狙います。

10着 マカヒキ
流石にピークは越えている様に感じます。

11着 ミッキースワロー
このレベルで出遅れは痛いです。
古馬になって追走力が無いのはつらいですね。
上がり最速が台頭出来る中山を中心に使い続けるのが良いのではないでしょうか。

12着 リッジマン
このレベルだとスピードが足りないですね。
長距離路線で出直しです。
ただし阪神大賞典では今まで使って来た相手よりも強いので過剰人気には注意が必要です。

13着 スマートレイアー
引退が決まりました。
関係者の皆様、お疲れさまでした。
G1をいつか勝てると思っていただけに残念です。
実力は混合重賞含む重賞4勝が示す通りだと思います。

自在性があった馬だけに個人的には前目で勝負して欲しかったなと思いました。
良い仔を産んでください。
(ロードカナロア産駒とか良い仔が産まれそう)

14着 パフォーマプロミス
ちょっと厳しめなコメントです。
スタートして先行を主張するも主張する馬が多いので3コーナー手前で手綱引っ張る。
3・4コーナーを中目を周りながらどんどん下がり5番手中目に。
正面ではレイデオロの隣5番手中目に居たが、1コーナー手前でレイデオロの後ろに。
そのまま3・4コーナーで中目を周るも置いて行かれる。
直線は大外に出すも伸びず。

馬の能力が足りていないのはわかりますが、スタートした後下げすぎです。
せっかくの内枠が意味のないものになってしまいました。
今秋のC.デムーロ騎手は中団・外目の包まれないポジションが目立ちました。
強い馬だとそれで勝てますが、実力が足りない馬だと前目・内目のポジションを取りに行かないと勝てません。
特に今秋は有力馬でも前目・内目のポジションを積極的に取りに行っていたので尚更です。
次回来たときは騎乗レベルが上がっていることを期待しています。

次走は京都記念ですかね?
長距離のハンデ戦のG2で見直したいです。

15着 クリンチャー
先行馬にはタフなコースなので、立て直して内回りで再度評価です。

16着 サウンズオブアース
引退が決まりました。
関係者の皆様、お疲れさまでした。
はなみずき賞以来勝てませんでしたが、4億6千万円を稼ぐ親孝行なお馬さんでした。
今後は乗馬の様です。
G1orG2で勝てていれば未来は変わったかも知れませんが、良いセカンドライフを送って欲しいです。

次走のねらい目
ブラストワンピース◎(持久力勝負〇・内回りだと?鞍上強化〇1番人気?パンパン馬場でレイデオロとの再戦は?)
レイデオロ◎(実力示せた〇馬場悪化△。ドバイ?国内戦なら〇)
シュヴァルグラン〇(好騎乗。国内長距離戦なら〇)
ミッキーロケット▲(好騎乗。馬場悪化〇内回り〇宝塚記念まで自重。枠・展開の助けが欲しい)
キセキ◎(疲れ心配。枠・展開・人気が今回よりも向きそう)
サトノダイヤモンド(お疲れさまでした)
サクラアンプルール△(追走力?上がりも標準。次走人気上がりそう)
モズカッチャン▲(牝馬限定戦なら。休み明け△)
オジュウチョウサン?(条件戦〇、障害戦懐疑的に。)
マカヒキ×(ピークは過ぎた)
ミッキースワロー△(中山〇追走力?上がりも追込み馬標準。次走人気上がりそう)
リッジマン△(長距離なら。ただし春は相手が強い)
スマートレイアー(お疲れさまでした)
パフォーマプロミス▲(次走ねらい目。ちぐはぐな競馬。G2なら勝ち負け。鞍上強化〇)
クリンチャー△(立て直して先行馬有利なコースで。)
サウンズオブアース(お疲れさまでした)

秋のG1シーズンで初めて日本人騎手が勝ちましたね。
今までだと珍しい事象でしたが、今シーズンは11R連続外国人騎手勝利もありましたし、この外国人騎手が勝ちやすい流れは今後も続きますね。
(馬質もポジションもいいから勝ちやすい)

天才肌の武豊騎手・横山典騎手がいるうちに色々と吸収して、外国人騎手に対抗出来る騎手が川田騎手以外にも育って欲しいです。
個人的には藤岡佑騎手の飛躍、浜中騎手の復活に期待しています。
(浜中騎手の若手の頃から馬群を捌くの以外は上手だと思っており、今の流れに向く騎手です。)

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